ホンダ、新スマートハウスで「協調型自動バレーパーク」のデモを公開

ホンダは、2011年にさいたま市と「E-KIZUNA Project協定」を締結し、家庭でのCO2排出量ゼロを目指すためのエネルギーマネジメントシステム「ホンダ スマートホームシステム(HSHS)」を推進。“特区”として設定されたさいたま市内の敷地に、2012年の段階ですでにHSHSを採用する実証実験ハウスを2棟建設している。

そのうちの1棟では、ホンダ社員の家族が居住しながら実験を進めており、年間のCO2排出量は、ホンダが2015年までの目標としていた50%削減に限りなく近い49.7%削減に到達。同社では当初2025年までにCO2排出量をゼロにすることを目標としていたが、これを2020年までに前倒しして開発を続けている。

ホンダ社員の家族が居住している実証実験ハウスでは、CO

ホンダ、新スマートハウスで「協調型自動バレーパーク」のデモを公開

2排出量をHSHSなしの場合と比べて49.7%削減HSHSにより、毎月の光熱費が大幅に低下するという結果も出ている

今回公開された新たな実証実験ハウスも既存の2棟と同じ敷地内に建設され、これまでは行っていなかった国内初とされる系統連系協議(自家用発電設備を電力会社の設備と接続するための事前協議)を経た「V2H(Vehicle to Home:EVの電力を家庭用電力として利用する仕組み)」を実現するなど、さまざまな点でより進んだ“スマートハウス化”を果たした施設となっている。

また、実証実験ハウスではあるものの「豊かさのあるリアルな暮らし」を目指しており、そのまま入居して実際に暮らせる2世帯住宅となっている。太陽光や家庭用ガスエンジンコージェネレーションユニットによる発電と蓄電、ガスエンジンの排熱を利用してお湯の生成などを行い、ホンダ独自の制御用モジュール「Smart e Mix Manager(SeMM)」でそれらを制御。東芝の協力によるスマート家電や、従来型の家電製品とスマートプラグを組み合わせた形での「HEMS(Home Energy Management System)」を構築している。

さらに、入居する親世帯と子世帯で電力とお湯を融通しあうエネルギーマネージメントのシステムも開発。将来的にはこの考え方をコミュニティ単位にまで広げ、ほかの家庭との“電熱融通”を見据えた「μCEMS」という構想も視野に入れる形でシステムを作り上げている。

屋上に設置された太陽光発電パネルホンダのSeMM(左上)と家庭用ガスエンジンコージェネレーションユニット(左)を、給湯ユニット(右)と組み合わせて利用今後は2世帯住宅内だけでなく、ほかの家庭とも“電熱融通”する「μCEMS」に発展させる構想住宅内には、ホンダ、積水ハウス、東芝が手がけるさまざまな最新システムが設置されている

住宅内には、ホンダのパーソナルモビリティ「UNI-CUB」で自在に動きまわれる完全フラット床と自動扉、同じくホンダが開発する「歩行アシスト」による昇降を考慮した低段差階段、複数のHEMS監視用モニター、温度&湿度や明るさを検知するセンサーなどと連携する照明・空調・窓・ブラインド、壁面緑化によるエコな空間演出など、数多くの最新の設備・思想が盛り込まれている。

玄関からリビングまで1階の床にはほとんど段差がなく、UNI-CUBで自由に動きまわれるようになっているセンサーで収集した温度&湿度、明るさなどの情報をもとに、空調や照明、窓、ブラインドを自動操作する現在の電力使用状況はPCなどの端末上で確認できる「電気代が高い時間帯は自家発電した電力を優先的に使う」といったマネージメントも行われる