日産ノート オーラNISMO(FF)【試乗記】 窮屈な時代のエンターテイナー

日産の「GT-R NISMO」がシン・ゴジラだとしたら、ノート オーラのNISMOバージョンはシン・ミニラと呼んであげたい。ゴジラの息子よ、未来はきみのものだ。

日産ノート オーラNISMO(FF)【試乗記】 窮屈な時代のエンターテイナー

いまさら申し上げるまでもなく、ノート オーラNISMOは、日産のモータースポーツ活動を担うNISMOことニッサン・モータースポーツ・インターナショナルがレーシングフィールドで培ったノウハウを用いて、オーテックジャパンがチューニングを施したファクトリーカスタムである。

まずもって、NISMOバージョンはいでたちからして違う。ま、カスタムというのはそういうものですけれど、ノーマルのノート オーラよりも全長が80mm長い。もちろん、エアロダイナミクスを洗練させるためで、専用の前後バンパーとルーフスポイラーを装備する。サスペンションのローダウンも図っていて、1505mmの全高はノーマルより20mm低い。これらにより、Cd値(空気抵抗係数)を悪化させることなく、ダウンフォースの増大を実現しているという。

ボディー色にはレッドとかシルバーにダークメタルグレーもあるけれど、試乗車は、これぞNISMOというピュアホワイトパールとスーパーブラックの2トーンをまとっている。ドアミラーとボディー下端は赤く塗られていて、日の丸を想起させる。ニッポン! ニッポン! ニッポン! 乗る前からニッポン代表のオーラを放っている。

タイヤは、サイズこそノーマルと同じ205/50の17インチだけれど、ZR規格の「ミシュラン・パイロットスポーツ4」タイヤがおごられている。40とか35とかの超偏平を選んでいないのは、一般道での快適性をおもんぱかったからだろう。それでいて、240km/h超対応のZR規格、それもミシュランを選んでいるところがエンスージアスティックである。ニッポン代表といえども、世界中からよきものを集めてくるという姿勢は大切である。

“上質”にこだわったというコンパクトカー「ノート オーラ」をベースに、「NISMO」のスポーティーさを加えた「ノート オーラNISMO」は、2021年8月17日に発表された。車両本体価格は286万9900円。
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ワインディングロードを行く「ノート オーラNISMO」。バネ定数をアップしたスプリングや、モノチューブ式リアショックアブソーバーなどで足まわりが強化されるほか、ESPもNISMO専用セッティングになっている。
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レッドアクセントが入った「レイヤードダブルウイング」デザインの専用フロントバンパーを装着。5灯で構成される薄型LEDフォグランプが内蔵されている。光沢のあるグリルも、「NISMO」専用のアイテムだ。
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ベースモデルよりもリム幅が0.5インチ広い17×7Jサイズの「NISMO」専用アルミホイールに、こちらもNISMO専用として採用された205/50ZR17サイズの「ミシュラン・パイロットスポーツ4」タイヤが組み合わされている。
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