壁紙張り替えで失敗しやすいポイントと対応策。ボロボロの壁に壁紙を貼る時のコツ。

DIYに挑戦したい!という不動産投資家向けに壁紙貼り替えの講習会を開催しました。参加者は壁紙や道具に全く触れたことがない方がほとんどだったにも関わらず、内装職人さんの熱心な指導のもと、終了時には全員が綺麗に貼れるようになりましたよ。

経験者の方もいらっしゃいましたが、知らない知識や職人さんの凄技を伝承してもらう貴重な体験になったようです。今日はその内容をレポートしたいと思います!

その壁紙貼りDIY講習会は、普段からお付き合いがあるアーバントラストさん主催のもと、茨城県筑西市にある築古戸建で丸一日かけて行いました。

( アーバントラストの和知社長が資料を使って講義する様子 )

集合時間は朝9時。まずは和知社長の壁紙施工に関する講義からスタートです。まず最初に壁紙の特性や性質について解説がありました。経験者の私も知らないことが多かったので、ここで学んだ大事なポイントをご紹介します。

「 壁紙の表面はビニール素材でできています。そしてデンプンに似た成分の糊で壁に接着する仕組みです。手間を省くために古い壁紙を剥がさないまま重ね貼りしようとする人がいますが、デンプンでは表面のビニール素材に接着することはできません。一時的に貼れたとしても後から剥がれてきて後悔することになるので、古い壁紙は必ず剥がしてから新しい壁紙を貼りましょう 」

このように、初心者が間違いやすい施工手順について、根拠を持って説明してくれたので、皆さん深く頷きながら耳を傾けていました。

( 壁紙の端材を使って、特徴や性質をわかりやすく解説してくださいました )

次に道具の解説です。カッターは切れ味が良い薄刃ロングタイプものがいい、珪藻土など表面の柔らかい素材を傷つけたくない時にはウレタンローラーを使うなど、丁寧に一つ一つ教えてくれました。同じものを買おうと必死にメモをとっていた参加者の様子が印象的でした。

( 職人さんの腰袋から道具を取り出して、丁寧に解説してくださいました )

講義の最後に和知社長が最も強調していたのが、壁紙施工する時の安全確保です。「 手元ばかりに注意がいってしまいがちだけれど、足元にこそ大怪我をする危険がはらんでいることを理解してほしい 」と強調していました。

( 和知社長の講義資料より )

特に以下のような行為はご法度なので絶対やめて欲しいということでした。

このような行為をしていると、転倒するなどして、工具が体に刺さったり、落ちている釘を踏み抜いたりすることがあるのです。重大な事故につながってしまうので大変危険です。

「 危険な状態で作業をすると我々、内装業者は業務停止になることすらあります。それくらい重大なことなので、DIYする人も安全対策を怠らないでほしいです 」

自分の安全を守れない人はきっと入居者さんに安全な住環境を提供することはできないでしょう。私も安全に対する意識を再確認する機会となりました。

壁紙張り替えで失敗しやすいポイントと対応策。ボロボロの壁に壁紙を貼る時のコツ。

和知社長の講義が終えたところで、次は職人さんの実演です。最初は壁紙を貼る下地の整え方からです。

特に築古の物件になると、壁紙を剥がした後の壁の状態が悪いことが多いです。実際に会場となった戸建もひび割れや穴が多くありましたが、それを補修してから壁紙を貼り替えるというとても実践的な内容を教えてもらいました。

まず壁にパテを打ちます。下地を平にして、壁紙を貼っても跡が出ないようにするのが目的です。

( ボロボロになった部分を全て除去してからパテを打つのが大事とのこと )

( 職人さんが手早く綺麗にパテ処理する様子を間近で見ることができました )

次に壁紙を貼る実演です。糊付きの壁紙をカットし、壁に貼り付けるところからしっかりと見せてくれました。

( 壁に沿って綺麗に壁紙を切れるように角ベラで角を出す作業です。参加者の方は、その技を盗もうと熱心に手元を動画で撮影していました・笑 )

初心者は壁紙をカットする時に、壁紙の角に穴を開けてしまったり、余分についた糊を拭くときに、逆に汚してしまったりすることがあります。そういった初心者がおかしやすいミスを予防する方法やリカバリーする方法も教えてもらうことができました。

( 壁紙の角は穴を開けてしまいがちですが、綺麗に切り落とすためのコツをわかりやすく解説してくださいました )

一通り実演も終わり、いよいよ、参加者自ら壁紙を貼る番です。3部屋に別れて、実際に壁紙貼りを体験してもらいました。

( 職人さんが横について、安全に施工できるように指導してくれたおかげで、中学生のお子さんも上手に貼れるようになりました )

最初は悪戦苦闘していた初体験の方も、2枚目を貼る頃にはスムーズに貼れるようになっていました。手先が器用じゃない…と自信がなさそうにしていた方も、最終的にはご自身の物件をDIYできそうと手応えを感じてくださっていましたよ。

DIYをしたことがない方にとって、壁紙の貼り替えは難しそうに思うかもしれません。しかし、実際はこの講習会に参加された方のように、一度経験してしまえば案外できてしまうものです。

壁紙ができるようになれば、次は床材、その次は水回り設備…と関心は広がり、やがて差別化した部屋を作ったり、リフォーム費用を削減したりする力が身につくと思います。ひいては中古物件の購入の幅も広がるでしょう。

今後、壁紙のみならず、床材( クッションフロアやフロアタイル )や化粧シートなど賃貸物件で必要になるリフォームのDIY講習会を各地で開催していく予定です。

次回は2月27日( 日 )に東京都昭島市で開催します。不動産投資家の方でDIY にご興味がある方でしたら、無料でご参加いただけます。私のブログ記事に開催要項が書いてありますので、よろしければ見てみてください。

⇒https://aloha-lanai.com/diylesson2/

また、3月以降の開催については、私のツイッターなどで告知していきますので、ご興味があればフォローをお願いします。それにしてもDIYって本当に楽しいものですね・笑。では、また♪