Summer of power saving, Roomba came to our house

節電の夏、猛暑の夏、我が家にロボット掃除機「アイロボット ルンバ537」がやってきた。夏の家事で一番気が重いのが掃除。特に今年は節電のため、エアコンの使用を例年以上に控えているため、じっとしているだけでも蒸し蒸し。1部屋掃除機をかけたらもう大変、汗が噴き出し冷房なしでは再起不能。節電の夏、待望の助っ人登場でホコリなしの夏が過ごせるか!?◆売れ筋モデルのルンバ537筆者が購入した「ルンバ537」は、エントリーモデル「527」とハイグレードモデル「577」の中間に位置するスタンダードモデル。量販店の店員さんによると一番売れているモデルで、購入価格は69,800円。決め手は、ズボラな筆者には、掃除が終わるとホームベースに戻ってくれる充電機能(537と577に搭載)は必須。複数の部屋を順番に掃除するお部屋ナビ(577に搭載)も興味はあるけど、価格の魅力に負けてルンバ 537にしたというわけだ。箱の中には、ルンバ本体、ACアダプター、交換用フィルター、お手入れツール、バーチャルウォール×2、リモコン、ホームベースが梱包されている。ACアダプターとホームベースを接続し、ルンバ本体を充電すればとりあえず利用できる。◆絨毯の掃除は?店員さんの「階段から落ちることはないが、紐などを巻き込まないように」との注意を思い出し、紐やコード類は極力片づけ、ルンバ中央の「CLEAN」ボタンでスイッチオン。絨毯敷きのリビングからスタートする。絨毯は最近敷き変えたもので、濃いグレーのデザインは気に入っているが、ホコリが目立つことは想定外。おまけに我が家の愛犬は白い毛が自慢のシーズー。グレーに白い毛は目立つ目立つ。これもルンバ購入理由の一つだ。「毛足の長い絨毯はダメ」との説明を受けていたので、ルンバは絨毯の掃除は苦手かも知れないと思っていたが、我が家の絨毯では、ホコリのかたまりを残していくことはあるものの、こまめに掃除をしていれば、これは解決。◆移動範囲は?5ミリほどの段差のある畳コーナーも難なく乗り越える。行ったり来たりしながら掃除をしたあと、廊下に出て他の部屋に進む。その後、同フロアの4部屋と廊下を一通り掃除したあと、自力でホームベースに戻る。お部屋ナビ搭載機ではないにもかかわらず、初稼動ですべての部屋に行ったのには少し驚いた。フローリングにラグ敷きの部屋も、障害物だらけのダイニングも、一通り回って戻ってきた。1部屋を集中的に掃除したいときには、バーチャルウォールを設置すれば、文字通り見えない壁から外に出ることなく、働いてくれる。バーチャルウォールを設置すると、約2メートルまでのルンバ進入禁止区域を作ってくれるので、部屋のコーナーを仕切ることもできる。◆ルンバは働くペット本来であれば、ルンバを働かせて、扇風機にあたりながら麦茶でも飲んでいればよいのであるが、1日、2日と使っているうちにだんだん愛着がわいて、その動きを追いたくなる。普段、掃除が行き届かない家具の下に入り込むルンバに「ありがとう!」、階段上から無事Uターンして戻る姿に「エライ!」と、思わず声をかける。子どもが、掃除の途中であるにも関わらず「DOCK」ボタンを押してホームベースに戻して遊ぶ気持ちも少しはわかる。ルンバは、地雷探査ロボットの技術を応用して開発されたそうだが、その賢さは思った以上だ。しかしあるとき、部屋からハリー・ポッターの声が聞こえてくるので行ってみると、勝手にDVDのスイッチを入れていたという事件が発生。ルンバの届く位置のスイッチ類には要注意だ。これも、バーチャルウォールか障害物でカードしてやれば問題ない。巻き込む心配のある細い紐や、乗り上げる可能性のあるアイロン台の足などに気をつければ、かなりの実力を発揮してくれるルンバ。高性能な機器も、やはり使いよう。使い慣れると、一層便利で手放せなくなる。何より、掃除を完了するとホームベースに戻って充電しておいてくれるのがありがたい。◆思わぬ収穫!?例年だと家が散らかりがちな夏休み。「ルンちゃんに掃除をしてもらおう!」と子どもが床に物を置かなくなったのも、思いがけない収穫と言えるかも知れない。階段や、狭い場所の掃除には、従来の掃除機も必要だが、ルンバがかなり楽をさせてくれることは間違いない。ところで、エアコンの使用を控えると言う意味で「節電」になると思っていたが、ある雑誌にルンバの節電効果が紹介されていた。アイロボット日本総代理店のセールス・オンデマンドに問い合わせたところ「消費電力1,000ワットの掃除機と比較した場合、ルンバなら消費電力1/20。かしこく節電ができます。」とのことだ。

節電の夏、我が家にルンバがやってきた