喉が痛い原因は?風邪以外で出る症状と熱、咳、鼻水

喉の痛みの原因には、声の出しすぎや風邪のほか、がんや膠原病も考えられます。危険な場合を見分けるには症状が手がかりになります。喉の痛みと一緒に出やすい症状ごとに、原因として考えられる病気の例を挙げます。

目次

1. 喉が痛いときの対処法2. 喉が痛い原因は風邪以外にもある?3. 喉が痛くて頭痛がしたら重症かもしれない4. 喉が痛くて首のリンパ節が腫れる原因は?5. 喉が痛くて吐き気がする原因は?6. 喉が痛くて声が出ない原因は?7. 喉の腫れ、咳、鼻水、痰、高熱、だるさは風邪?8. 喉と耳が痛い原因は?9. 喉が痛い原因は性病?10. ストレスが原因で喉が痛くなる?11. 喉が痛いときの薬は?12. 海外で喉が痛くなったら?13. 喉が痛くて原因が不明のときは病院へ

1. 喉が痛いときの対処法

喉が痛いとき、まず自分で次のような対処ができます。

喉が乾燥するとますます痛くなります。また、治りが遅くなる可能性があります。加湿器を使ったり濡れたタオルを干したりすることで部屋を保湿してください。

マスクをすることで、口の中の乾燥を防げます。マスクを軽く濡らすとさらに保湿効果は高まります。

また、マスクは口の中に異物が入るのを防いでくれます。感染をもたらすような微生物がさらに口の中に入ってくると、喉の痛みなどの症状がひどくなることがあります。排気ガスやタバコの煙などの刺激物も喉の痛みを悪化させます。

脱水になると喉の痛みは悪化します。喉の痛みだけでなく、感染症にかかっているときに脱水になると状態が悪化しやすくなります。

辛いものや酸っぱいものを食べると、喉の痛みが悪化することがあります。炭酸水も悪化につながります。

これは喉の痛みの原因となっている喉の炎症が、刺激物によってさらに悪化するからと考えられます。

喉の痛みの原因となっている炎症は、タバコの煙によって悪化します。タバコを吸う人も吸わない人も、喉が痛いときはタバコの煙を避けてください。

喉の痛みの多くは風邪などが原因で、自然に治ります。治るまでの間に市販薬で痛みを和らげるのは合理的です。市販薬の例はこのページの後半で説明します。

喉が痛いときにおすすめの食べ物や飲み物をまとめます。

  • のど飴
  • 柔らかいもの
  • ハーブティー
  • 辛いもの・酸っぱいもの・炭酸飲料は避ける
  • 喉の痛みが強すぎて薬が飲めないとき、食事もとれないとき、痛みが非常に強いときなどは、あまり無理をせずに医療機関にかかってください。

    扁桃周囲膿瘍という状態にまで病状が進むと手術が必要になったりします。

    そうなる前に診てもらうほうが良いでしょう。

    2. 喉が痛い原因は風邪以外にもある?

    喉が痛くなる風邪以外の病気として以下が考えられます。

    ウイルス感染症の中に風邪も含まれます。ほかの病気の中には放っておくと治らないものもあるので、原因不明の喉の痛みが数週間も続くときは、病院で相談してください。

    喉が痛む原因は症状からある程度見分けられます。喉が痛いときに同時に出やすい症状として以下のものがあります。

    以下では主な症状ごとに原因として考えられる病気の例を説明します。

    3. 喉が痛くて頭痛がしたら重症かもしれない

    喉の痛みと頭痛が一緒に出たときは、次の原因が考えられます。

    どれも自然に治ることは考えにくい病気です。特に、次の症状があるときは髄膜炎(ずいまくえん)という致命的な病気の可能性があります。急いで神経内科などで診察を受けてください。

    4. 喉が痛くて首のリンパ節が腫れる原因は?

    喉の痛みと首のリンパ節の腫れがある場合、ほとんどは細菌かウイルスの感染が原因ですが、まれに喉の腫瘍が隠れています。

    喉の痛みとリンパ節の腫れが数週間続いたら、一度は近くの病院・クリニックで相談してみてください。

    喉が痛いときに、首から顎の下や耳の後ろあたりに手で触れてコリコリとした塊があれば、細菌やウイルスによる炎症が原因のことが多いです。

    喉に細菌やウイルスが感染して、首にあるリンパ節が腫れる病気があります。リンパ節が腫れて大きくなるとコリコリした感触が手でわかるようになります。健康な状態でもリンパ節に気付くことがありますが、1cm以下の大きさなら病気の症状とは言えません。

    5. 喉が痛くて吐き気がする原因は?

    喉の痛みと吐き気が出やすい病気にインフルエンザがあります。

    ほかの病気では、心筋梗塞で首のあたりが痛くなり、吐き気も出ることがあります。

    特に高齢の人、狭心症と診断されたことのある人、糖尿病などで治療中の人が突然首のあたりの激痛を感じたときは、急いで病院に行ってください。

    6. 喉が痛くて声が出ない原因は?

    喉の痛みがあり声が出ないときには、喉の感染と腫瘍の両方を考える必要があります。

    風邪で声が出なくなることはあります。喉風邪を引いたら声がかすれたという経験がある人も多いでしょう。ウイルス感染と細菌感染のいずれでも声がかすれることはあります。

    喉の奥の腫瘍でも喉の痛みや声のかすれの症状があります。まれですが肺がんでも声がかすれることがあります。

    腫瘍の症状としては、喉の痛みというよりは喉の違和感が一緒に出現することが多いです。

    喉が痛い原因は?風邪以外で出る症状と熱、咳、鼻水

    特に高齢者や喫煙者は、声がかすれる状態が数週間治らないときは病院で原因を調べてください。

    カラオケや友達としゃべったなど、喉の使いすぎももちろん喉の痛みと声が出ないことの原因になります。慌てる前に、生活の中で声を使いすぎていなかったか思い出してください。

    7. 喉の腫れ、咳、鼻水、痰、高熱、だるさは風邪?

    喉が痛い原因で最も多いのは風邪です。風邪では喉の痛みと同時に以下の症状も出やすいですが、ほかの病気でそれぞれの症状が出る場合について説明します。

    飲み込むときの喉の痛み(嚥下痛)が出やすい病気として次のものが挙げられます。

    急性咽頭炎と急性扁桃炎は広い意味では風邪の一種です。風邪のほとんどは抗生物質が効かないのですが、溶連菌という細菌が原因の急性咽頭炎には抗生物質が有効です。

    溶連菌による急性咽頭炎には次の特徴があります。

    喉の痛みと一緒に咳(せき)が出やすい病気に次のものがあります。

    ウイルス感染症の中に風邪も含まれます。ウイルス感染症には抗生物質が効きません。

    一方、マイコプラズマが原因の場合は、抗生物質が効きます。マイコプラズマ感染症には以下の特徴があります。

    喉の痛みと痰(たん)が出るときは次の原因が考えられます。

    細菌性肺炎は原因の細菌の種類によって症状が違いますが、全体として次の特徴があります。

    風邪であれば抗生物質は効きませんが、細菌性肺炎は抗生物質で治療できます。細菌性肺炎は高齢者では死因にもなるので、早く見つけて治療を始めることが大切です。

    風邪と肺炎は症状だけでは区別しにくいので、病院でレントゲン写真などの検査をする必要があります。

    喉の痛みと鼻水の症状があるときは、細菌性肺炎などの可能性も否定はできませんが、風邪のことが多いです。

    発熱があるかないかで喉の痛みの原因を区別するのは難しいです。

    喉が痛くなる病気の中では、感染症で高熱が出ることも、がんや膠原病で高熱が出ることもあります。

    反対に熱がないときにも、熱が出にくい病気なのか、風邪やインフルエンザだがまだ熱が出ていないのかを区別することは簡単ではありません。

    ほかの症状があればより原因を見分けやすくなります。

    喉の痛みとだるさだけで診断はできません。

    体がだるい症状は、感染症でもがんでも出ることがあります。

    喉の痛みにともなって身体がだるくなっても、それだけでどんな病気が原因なのかを見つけることは難しいです。

    言い表しにくい喉の違和感や、喉がイガイガする・いがらっぽい・かゆい・痛痒い感じは、喉の痛みと同じ原因で起こります。

    喉が腫れたり喉に炎症があったりすると、最初に喉の違和感が現れてその後に喉が痛くなってくることが多いです。

    8. 喉と耳が痛い原因は?

    喉から耳にかけての痛みを特徴とする病気に急性扁桃炎があります。

    普通の風邪であれば抗生物質は効きませんが、急性扁桃炎は抗生物質が効く場合があります。

    ほかに首から耳のあたりの痛みを起こす原因として、高齢者では狭心症や心筋梗塞も考えられます。

    9. 喉が痛い原因は性病?

    オーラルセックスが原因で性器から喉にクラミジアや淋菌(淋病)が感染し、喉の痛みを起こします。

    喉に症状が出る性病について「性病が舌や喉に感染?梅毒、淋病、クラミジア、ヘルペス、HIVに注意」で詳しく説明しています。

    10. ストレスが原因で喉が痛くなる?

    頻度として多くはありませんが、咽喉頭異常感症という状態では、ストレスによって喉の違和感が引き起こされることがあります。

    一方、強いストレスを受けているような状況では体力が落ちて風邪を引くことも十分考えられます。

    11. 喉が痛いときの薬は?

    喉が痛くなる風邪には抗生物質が効かないので、痛みを抑える市販薬も助けになります。

    総合感冒薬(風邪薬)として薬局やコンビニで買える市販薬から、喉の痛みに効果がある成分を含むものを紹介します。

    ルルシリーズの中でもルルアタック®EXは喉の腫れや痛みなどを伴う風邪の症状に効果があります。主な成分として以下のものを含んでいます。

  • イブプロフェン
  • クレマスチンフマル酸塩
  • ブロムヘキシン塩酸塩
  • エフェドリン
  • ジヒドロコデインリン酸塩
  • ルルアタック®EXは出産予定日12週以内の妊婦、授乳中などは飲んではいけないとされています。

    ベンザブロックシリーズの中で喉の症状を伴う風邪に適しているのがベンザ®ブロックLプラスです。主な成分として以下を含み、風邪による発熱、鼻水・鼻づまり、咳や痰、頭痛、関節の痛みなどの症状に対しても効果が期待できます。

  • エフェドリン(塩酸プソイドエフェドリン)
  • カルボシステイン
  • クロルフェニラミンマレイン酸塩
  • ジヒドロコデインリン酸塩
  • ベンザ®ブロックLプラスは、出産予定日12週以内の妊婦、授乳中などは飲んではいけないとされています。

    ハレナース®は、扁桃炎による喉の痛みなどに効果があります。

    主成分のトラネキサム酸は処方薬(医療用医薬品)のトランサミン®などの成分としても使われています。ほかの成分として甘草(カンゾウ)、ビタミンB2・B6、ビタミンCを含みます。

    妊娠している女性はハレナース®を飲む前に医師、薬剤師、登録販売者に相談することと決められています。

    痛み止めの薬の多くは喉の痛みに対しても有効です。

    痛み止めの薬として代表的な、NSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)に分類される成分の例を挙げます。

    また、NSAIDs以外にも解熱鎮痛薬であるアセトアミノフェンを含む製剤も喉の痛みには有効になります。

    妊娠している女性は痛み止めの薬にも注意が必要なので、医師、薬剤師、登録販売者に相談したうえで薬を選んでください。たとえばロキソニン®Sは出産予定日12週以内の妊婦は服用禁止とされています。

    子供や妊婦や高齢者などでは使える薬に制限があり、特に複数の成分が含まれていることが多い市販薬では注意が必要です。

    アセトアミノフェンを主成分とする小児用バファリンチュアブル®や小児用バファリンCⅡ®は子どもに使えます。

    ラックル®やタイレノールA®、ロキソニンS®など、子供には使えない薬も多いので、薬局で薬を買うときは子供が使うことを薬剤師に伝え、子供でも使えるものを選んでください。

    12. 海外で喉が痛くなったら?

    海外で喉が痛いときに使いそうな英語表現の例を挙げます。

    よく使う薬のアセトアミノフェンは、アメリカなどではacetaminophen(アシータミノフェン)と言いますが、paracetamol(パラシータモール)と呼ぶ国も多いです。

    13. 喉が痛くて原因が不明のときは病院へ

    喉の痛みがあって病院に行くべき場合の例を挙げます。

  • 子供の喉が痛い
  • 声が出ない
  • 市販薬が効かない
  • どれかに当てはまるときは病院で診察を受けてください。かぜのような症状以外に目立った症状がなければ一般内科のクリニックがいいでしょう。子供なら小児科で診てもらえます。

    耳が痛いときは耳鼻科、皮膚に症状があるときは皮膚科がおすすめです。ただ、どの場合も最初に一般内科に行って問題ありません。

    喉の痛みに抗生物質が効く場合があります。ただし、原因がウイルス感染の場合は抗生物質は効きません。

    抗生物質は、原因がウイルスではなく細菌感染の場合に効果があります。症状や検査などから原因が細菌ではないと診断された場合は、抗生物質を使わないことが正しい治療になります。大人の喉の痛みのうち、細菌が原因で抗生物質が有効な場合は30%ほどと言われています。ですから、病院に行って抗生物質を処方されなくても心配する必要はありません。

    喉が痛いときに処方される主な抗生物質(抗生剤、抗菌薬)の例を挙げます。

  • セファレキシン
  • セフトリアキソン
  • クリンダマイシン
  • レボフロキサシン
  • クラリスロマイシン
  • アジスロマイシン
  • ミノサイクリン
  • 喉の痛みによく処方される薬の例を挙げます。

  • NSAIDs
  • アセトアミノフェン
  • 漢方薬
  • これらは治療の補助として用いられます。使用することで症状が緩和することが期待できます。